DCモーター扇風機の節電効果で元が取れるのか電気代を計算してみよう

猛暑が続いていますね、いかがお過ごしでしょうか?

電気代が高くなってますね、請求が怖くてエアコンも恐る恐る使ってるような方も多いのではないでしょうか。
エアコンは扇風機と併用することで設定温度を上げても涼しくなる効果が得られることが知られています。

さて、扇風機はモーターで羽を回して風を送ってくれているわけですが、このモーター実は2種類あるのはご存じでしょうか。

従来から普及している扇風機に使われているのがACモーターで最近見かけることが増えたのがDCモーターと言われているものです。

ACモーターというのは交流モーターで、DCモーターというのは直流モーターのことです。

詳しいことはここでは省きますが一番のメリットは消費電力が少ない点です。
つまり電気代がかからないのでこちらにしたいところですが、価格で比較してみるとDCモーターの扇風機はACモーターに比べて価格が高くなっています。

なので簡単には手が出ないですね。

価格の高いDCモーターの扇風機を購入して使ったところで安くなった電気代で本当にトータルでお得になるのでしょうか?

という疑問を少しでも解決すべく、ACモーターとDCモーターの扇風機について実際にどのくらいの電気代に差があるのか計算してみましょう。
(単純計算なので参考程度と理解してください)

電気代の計算

一般的に家電製品には消費電力の数値が明記されたラベルが貼付されています。
この消費電力の数値からおよそどのくらいの電気代になるのか計算できます。

この記事では計算に用いる金額の数値は東京電力の「従量電灯B」の契約を元にしています。
契約している電力会社のホームページなどから電気料金表を見て置き換えてみてください。

「従量電灯B」の電力量料金
120kWhまで 30.00円
120kWhを超えて300kWhまで 36.60円
300kWhを超える 40.69円

電力量料金は1kwhごとの電気使用に対する料金です。
そして1kwhとは一時間に1000W(ワット)使ったという事を表しています。

つまり消費電力1000Wの電気機器を1時間使った場合が1kwhとなります。

1時間つけっぱなしで消費した電力の電気代を計算する計算式は・・

1時間の電気代=消費電力量x1kwhの電力量料金

となります。

電力使用量の実測機器について(エルパ(ELPA)エコキーパー電力計チェッカー)

使用電力量は電力量を測れる「エルパ(ELPA)エコキーパー電力計チェッカー」で実測しています。

これは家電機器のコンセントを「電力計チェッカー」に差すだけなので簡単に使用電電力をリアルタイムに数値で確認できるので便利です。

 

 

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扇風機を使った場合の電気代を計算

ACモーター扇風機とDCモーター扇風機を例に1時間の電気代がどのくらいの差なのか計算してみましょう。
但し、電力使用量が120kwhまでの料金(30円)として計算します。

ACモーターの扇風機の場合

実際に扇風機を使って前述の電力計で計ってみました。

計測したACモーター扇風機の消費電力は下記です。

60ヘルツ地域では消費電力は37Wとあります。

■ACモーター扇風機を「弱」で使用した場合

<消費電力の実測値>


実測した消費電力:21w
1時間の電気代=0.021kw x 30円 = 0.63円
なので24時間つけっぱなしの場合0.63×24=15.12円となります。

 

■ACモーター扇風機を「強」で使用した場合

<消費電力の実測値>


実測した消費電力:34w
1時間の電気代=0.034kw x 30円 = 1.02円
なので24時間つけっぱなしの場合1.02×24=24.48円となります。

 

DCモーターの扇風機の場合

消費電力は16Wとあります。

電力計チェッカーで計測した扇風機の消費電力は下記です。

■DCモーター扇風機を「強さ1」で使用した場合

<消費電力の実測値>


実測した消費電力:1w
1時間の電気代=0.001kw x 30円 = 0.03円
なので24時間つけっぱなしの場合0.03×24=0.72円となります。

■DCモーター扇風機を「強さMAX」で使用した場合

<消費電力の実測値>


実測した消費電力:12w
1時間の電気代=0.012kw x 30円 = 0.36円
なので24時間つけっぱなしの場合0.36×24=8.64円となります。

ACモーターの扇風機とDCモーターの扇風機の電気代の差ですが24時間つけっぱなしの場合

24.48円-8.64円=15.84

となります。

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DCモーターの扇風機にすると1シーズンでどのくらい節約になるか

3月終わりごろから少しずつ暑くなり残暑の10月頃までおよそ7か月程度とすると1年で大体
210日x15.84円=3326.4円の差になることが分かります。
8時間の使用としても3分の1なので1108.8円となります。

DCモーター扇風機の標準の寿命期間である6年使用するとすれば、一日8時間使用で6,652.8円の節約となり、DCモーター扇風機の価格差を考えたとして十分お得になる計算となります。

さらには必ずしも計算結果の通りになる訳ではありませんが、環境への配慮も考慮すれば断然DCモーターが良いことが分かります。

いかがでしょうか、ちょっとお高いDCモーターの扇風機について購入を迷っているのであれば、思いきって次の買い替えでDCモーターにしてみるのはありだと思います。

最後に電気代以外のDCモーター扇風機のメリットもちょっと付け加えておきますと、風量の調節が細かく設定できてACモーター扇風機より優しい風量から強い風量まで好みに合わせて設定できます。また、音も断然静かなのもDCモーター扇風機の魅力です。

 

 

 

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Posted by Windy