ゴマを知って上手に食べて育てて健康になろう

先日、とんかつ屋さんに食事をしに行きました。

店に入って席に案内され、店員さんに注文を伝えると、「では、ゴマをすってお待ち下さい。」と言い残して奥に消えて行きました。

見ると、注文を取りに来た際に小さなすり鉢が運ばれて来ており、テーブルの隅に小洒落た壺型の陶器に白ゴマが半分程入っていました。

「なるほど、このゴマをすり鉢ですってソースと混ぜるシステムなんだな」

と理解して、早速作業開始しました。

ゴマをすり始めるとすぐに、なんとも言えない良い香りが立ち上ります。

その後美味しくカツと共に頂いたのですが、ゴマをする時に手に伝わってくる

ぷちぷちっとした感覚がちょっと小気味よく、くせになりそうです。

話がどんどん違う方に行きそうですが、今回はゴマについて情報をお伝えしたいと思います。

1.ゴマについて

食用にお目にかかるゴマですが、植物の分類ではゴマ科ゴマ属です。

原産地はアフリカで栽培はインドで始まったと言われています。

日本では縄文時代の遺跡からゴマの痕跡が見つかっているそうです。

また、驚くべき事に国内で流通している国産のゴマは0.1%ほどで

ほとんどは輸入だそうです。ちょっと意外ですね。

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2.栽培方法など

もしゴマを育ててみたいという場合は食用で販売されているものは火が

通っていますので発芽しません。

なのでホームセンターなどで購入する必要があります。

種まきは5月から6月の気温が高めになった頃が良いです。

9月過ぎる頃になると花後に出来た実が緑から褐色になってきます。

これが割れるまで放置すると種が飛び散ってしまいますので割れる前に

株もとから切って収穫し、半日陰の風通しの良いところで乾燥させます。

乾燥したら中の種を取り出してフライパンで炒って下さい。

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3.ゴマの栄養成分

ゴマの主な成分を見てみると(手元にあった白ごまの成分表から算出)

脂質    60%

たんぱく質 20%

糖質     5%

食物繊維  10%

その他にナトリウム、カルシウム、りん、鉄分、ビタミンA,B,D,E

亜鉛、ミネラルが含まれています。

とてもバランスの良い総合栄養食品と言えます。

更に、抗酸化作用があるため老化防止、がん抑制、コレステロール抑制、動脈硬化・高血圧予防などの効果が期待されています。

また、黒胡麻の場合更にポリフェノールの一種でアントシアニンが含まれます。

他にもよく聞く成分としては、「セサミン」があります。老化を遅らせたり美肌などに良いと言われています。

4.ゴマは擦って食べたほうがよい。

ゴマには素晴らしい栄養分があることがわかりましたが、炒りゴマを買ってきて

そのまま振りかけて食べても、ゴマには硬い皮があるので内側の栄養分の吸収が

出来ない事になります。

なのでゴマすりを行う必要があります。

冒頭のとんかつ屋さんのようにすり鉢を使うか100均などで売っているハンドルを回してするタイプのごますり器があるといいですね。

すりゴマも売っていますがこの場合は空気と触れる分酸化が進みやすいので、開封後はなるべく早めに食べる事をおすすめします。

やはり食べる直前に擦って頂くのが風味もいいですね。

練りゴマ系製品もおすすめです。

ごま油、ゴマドレッシング、ゴマだれなど多岐に渡るものが出回っています。

上手に私たちの食生活に取り入れて健康と共に楽しみたいですね