メダカを上手に飼って癒やされよう

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メダカといえばほとんどの人が、子供の頃に最初に身近な観賞用として出会う淡水魚ではないでしょうか?

小学校の水槽でお世話した記憶があると思います。

メダカの学校という童謡でもお馴染みですよね。

でも最初に知っておいてほしいのは、実は野生のメダカは絶滅危惧種なんです。

学校でお世話したメダカや、家で飼っているメダカはヒメダカなどを始めとする人工的に鑑賞用に品種改良されたものなんです。

もちろんここで説明するのも鑑賞用のものです。

と言うわけで、手軽に入手できて愛好家も多く、それでいて奥が深いメダカの世界。

あなたも、もうちょっとメダカのこと知ってみませんか?

きっと飼ってみたくなりますよ。

 

1.メダカについての知識

メダカは日本では一番小さな淡水魚ですが、水温の上がる暑い夏から、水が凍ってしまうほどの寒い真冬でも生き抜けるたくましい魚です。

しかし、寿命はおよそ1年程で、条件の整った飼育環境で長くても2、3年程度です。

分類上はダツ目メダカ科メダカ属の総称です。

野生のメダカは一般的に黒メダカと言われるミナミメダカとキタノメダカです。

元々自然に居る野性のメダカはレッドリストなので捕まえたりしないようにしてくださいね。

私達がよくペットショップはホームセンターで目にするメダカはヒメダカを始めとする観賞用に改良された品種なのです。

こちらをお店で買ってきて育てるようにしましょう。

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2.飼い方、揃えるもの

メダカは飼う人の生活や住環境に合わせていろんな飼い方ができます。

置き場所、メダカの数、楽しみ方で自分に合った飼い方を見つけて下さい。

 

2−1水合わせについて

買ってきたメダカはいきなり水を入れた水槽や鉢に入れてはいけません。

水質がちがう水にいきなり入れるとショックで弱ってしまいます。

まず、水温を合わせるために買ってきたまま(大体の場合ビニール袋に入れてもらい持ち帰ります)

水槽に浮かべておきます。

2,3時間程して温度が同じになった頃に、今度はビニール内の水ごと小さな飼育ケースに移します。

その後ケースの水2割位を水槽の水に換えます。

30分くらいしたらまた水槽の水をケースの2割程入り替えていきます。

5,6回ほど繰り返せば完了です。

そのまま2,3時間程置いてメダカがケースの水に慣れたら今度は水槽にそっと移してあげます。

面倒くさいですか?

でもメダカには水が変わるのは大変な出来事なんです。

慎重にやる方はもっと時間かけますから。

命に関わるので愛情持ってしっかりやってあげましょう。

2−2水槽

一般的な観賞魚向けの水槽を用意します。

サイズや材質、形状で色々な種類の水槽があります。

ホームセンターなどで必要なものがセットになっているものなどは便利でお勧めです。

普通に水槽単品で購入しても大丈夫です。

水槽は大きなものになると入れる水の容量だけ重くなります。

ガラス水槽の場合置き場所が歪んでいたり不安定だと割れる危険もありますので水槽を乗せる台は専用のものを購入した方が安心です。

2−3底砂、底砂利、ソイル

ただ水を入れただけの水槽にメダカを入れてもあまり楽しくありませんね。

なるべく自然に近いようなレイアウトにしたいものです。

水槽の底には専用の砂や砂利を敷きます。

そうする事で、次に述べる水草を植えることが出来ます。

更には水質を整えてくれるバクテリアが住んでくれたりします。

水槽や鉢の底に砂や砂利を敷くのにはこういった環境を整える大切な理由があるんです。

ソイルというものもあって黒墨土を高温で焼いた粒状の水槽用の底砂利として使えるものです。

2−4水草

水槽や睡蓮鉢には水草を植えます。

水草は光合成により水中の酸素量を増やし、メダカが酸欠にならないようにしたり、メダカが卵を産み付ける場所として必要だったり、隠れる場所としてつかったり、水質安定化に役立ったりします。

もちろん見た目の癒しもありますよね。

水草はいろんな種類があります、自分のお気に入りを見つけてみて下さい。

2−5フィルター

フィルターは水中のゴミをろ過して水をきれいにするのに必要です。

フィルターは様々なタイプがありますが、水槽の大きさに合わせて選ぶ必要があります。

また、ろ過するフィルター自体に水をきれいにするバクテリアが住み着いて活動します。

バクテリアは水中の毒素の分解などなくてはならない存在です。覚えておいてくださいね。

2−6エアーポンプ

水中に酸素を供給するためにエアーポンプを設置します。

フィルターの中にはエアーを供給するタイプもあるので、この場合は不要です。

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3.オス、メスの見分け方

3−1オスの特徴

オスは背びれ、尻ビレがメスに比べて大きく、背びれには切れ込みがあります。

3−2メスの特徴

メスはオスに比べると背びれ、尻びれが小さく、体の特徴としては腹がふっくらとしています。

4.餌について

ホームセンターやペットショップなどでメダカの餌を購入することができます。

春から秋にかけて水温が高い間は5分程度で食べきる量を1日に2回あげます。

冬は寒くなるとじっとしている時間が長くなり、餌もあまり食べなくなります。

2,3日に1回程度様子を見ながらあげてください。

餌を食べる姿は可愛いものでどうしても沢山あげたくなりますが、食べ過ぎは良くないですし食べ残しは水質を悪化させる原因になります。

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5.水換え、水質

水質は見た目の濁りだけではなく、水に溶けている有害な物質に左右されます。

水は人間にとっての空気と同じです。

きれいな水質を維持できないとメダカは弱ったり病気になったり最悪死んでしまいます。

さて、水換えの方法ですが、一度に水槽の水を全部入れ替えてはいけません。

少しずつメダカが気づかないくらいの感じで変えられればベストです。

水質がいきなりガラッと変わるとストレスが掛かり、ショックで弱ってこれまた最悪死んでしまいます。

なので水槽の水の2,3割くらいを換えます。

換える水ですが、水道から出た水はいきなり入れてはいけません。水道水には消毒を目的としたカルキご含まれているので、バケツなどに1日放置してから使用します。

市販のカルキ抜き剤を使っても大丈夫です。

6.メダカの生活

メダカは熱帯魚のように冬場水温を一定に保つような設備は不要です。

水温が低くなると活動が止まり底でじっとして餌もあまり食べなくなります。

水がぬるむ春先から秋までは活動が活発になります。

また、1日を見てみると朝の早い時間帯にメスが産卵します。

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7.メダカを増やす

メダカを飼っていると卵を産みます。

しかし、一向に増える気配がないという事に陥ると思います。

これは、親メダカが卵から帰った稚魚(赤ちゃん)を食べてしまっているのです。

この事態を防ぐには、卵を親メダカのいる水槽から隔離する必要があります。

メダカが卵を産み付けるのは水草です。

水槽や鉢に植えた水草を確認して卵が産み付けられていればその部分を取り出すのですが、毎回水草を取り出してはみずくもなくなってしまいますし、水草もダメージを受けます。

産卵用にはシュロの塊を沈めておくとメダカが卵を産み付けます。

取り出した卵を産み付けられたシュロや水草は小さな水槽に移して卵が帰るのを待ちます。

数日もすると1ミリくらいの稚魚が水面を泳いでいる姿を確認することができます。

しばらく(3,4日)の間は餌は自分の体に栄養袋を備えているので不要です。

しばらく飼育して1センチほどの大きさになったら大人のメダカがいる水槽に移しても大丈夫です。

小さな産まれたての命が水面を泳いでいる姿はとても可愛いですよ。

8.メダカと一緒に飼える生き物

メダカの水槽に他にも飼ってみたい!って思いますよね。

しかし、メダカと相性が悪い生き物もいますので注意が必要です。

例えば、夏祭りで金魚すくいして手に入れた金魚など一緒に泳がせたら素敵だなーとか思いますよね。

しかし、金魚すくいの金魚は思いのほか大きく育ちます。

30センチ軽く超えます。

あっという間に窮屈になってしまいます。

なので、大きさがメダカと同じくらいの生き物がいいでしょう。

おススメはエビです。

ミナミヌマエビやヤマトヌマエビが合います。

熱帯魚を入れてしまうと冬の設備を揃えなくてはいけなくなりますので注意して下さい。

9.最後に

メダカを飼い始めたはいいけど途中で飽きてしまって川などに捨ててしまうのは生態系維持の観点から絶対に厳禁です。

最後まで責任持って飼い続けて下さいね。